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(48)東北の手仕事 ゆずりは !

 朝夕めっきり冷え込んで、木々の紅葉も終わりを迎えています。
「お庭の国宝」栗林公園の樹木、
特に北庭のハナミズキや桜は、紅葉した葉をすっかり落とし、
冬の装いを始めています。

 11月30日、日曜日の朝は、
雲ひとつなく晴れ上がっていました。
 うれしいことに、
香川フィンランド協会からオファーがあって、
フィンランド大使夫妻に公園ガイドさせていただきました。

 時間はわずか1時間40分くらいでしたが、
お二人にとっては、初めての香川。
前日29日の土曜日に見学された、「ジョージ・ナカシマ記念館」と
イサム・ノグチ庭園美術館」は私が推奨させていただきましたが、
それらともども
この日本を代表する大名庭園がたいへんお気に入りの大満足の様子で、
香川にこんなに芸術的に素晴らしい場所があるのかと
感嘆されていました。

 また、ぜひとも同じ場所をもっとゆっくり楽しみたいと、
再び訪れたいという気持ちを述べられるとともに、
次は、瀬戸内海の夕焼けや、直島、こんぴらさんにも
プライベートででもぜひ伺いたいと、別れ際に笑顔でお話されていました。

 別れる時に握られた握手の強さで、お二人の本気度がわかりました。
ガイドさせていただいた私がいうのもおかしいですが、
ほんとうにガイド時間は、暖かで、陽だまりもあって、
真っ青な空に、紫雲山の稜線がくっきりと浮かび、
また、掬月亭でのんびりと過ごしたひとときは、
日本と西洋の比較文化論まで話が及び、
私にとっても大切なひとときでした。

 英語のスキルは一向にブラッシュアップされませんが、
おもてなしの気持ちだけは負けずにがんばっています。
皆さんも英語でのガイドにチャレンジしてはみませんか?
失敗も多いですけど、あのたまらない緊張感が癖になります。
英語も、毎日訓練で聞いていると、
 忙しいときなど、英語を聞いて頭がリフレッシュ宇するように
なりました。不思議なことですね。

 栗林公園では、秋のライトアップも10日間の日程を終えて、
30日に終了しました。小雨の降る、また強風の時もありましたが、
来られた皆様にはお礼を申し上げます。
昨年が最高の人出で、今年は天候に少し恵まれませんでしたが、
夜は、昨年の97.7%とたいへん善戦しました。 

 今年は、ジョージ・ナカシマのテーブルと椅子を
古民芸館に置いて、栗ショコラが食べられるようにセットしましたが、
おかげで、ジョージ・ナカシマの知名度アップと
今までほとんど見向きもされなかった古民芸館の中庭
(島根県安来市の足立庭園美術館の作庭者である中根金作氏の作品)の
枯山水の素晴らしさも知っていただきました。

 また、新日暮亭のライトアップも初めてで、竹あかりとともに
人気のコースになりました。
訪れていただきました皆さん、ありがとうございました。
また、今年どうしても来れなかった方、
来年こそぜひとも来てください。
また新しい趣向を凝らして、心からお待ちしています。
ご期待ください。

●東北の手仕事「クラフト ゆずりは
 もう、今日から師走になりました。
あれほど暑かった夏の日々がうそのように、
夜風がとても冷たいと思う季節になりました。
(でも、個人的には、大好きな季節です。)

 私たちは、ややもすれば
当たり前のように感じ取っているかもしれませんが、
日本以上に、四季の移ろいがあり、
周りを海で囲まれ、豊かな森林資源があり、
自然の豊富な産物に恵まれている国は、
実は世界中を探してもあまりないわけで、
しかし、このことを最近は、意識しなくなったというか、
私たちも自然に生かされているもののひとつに過ぎないという
謙虚な姿勢が薄くなってきています。

 残念ですが、それを否定する意見は、
おそらくあまり聞かれないであろうし、
猛省すべきだと思っているのは、
けっして私だけではないはずです。

 かつて、東北地方は、北海道と並んで、
四国以上に、厳しい自然環境の土地でした。
生活環境は改善されたとはいえ、まだまだ冬の厳しさは、
私たちの想像をはるかに超えています。

 その東北の青森から、今、この香川の地に
素敵な女性が見えられています。
 十和田湖畔のホテル「十和田観光ホテル」の女将でもあり、
東北の手仕事で出来上がったクラフト(工芸)を、現在は、
おおよそ200人の職人さんから製品を預かって、
世に送り出している方です。

 お名前は、田中陽子さん。
東北の手仕事「暮らしのクラフト ゆずりは」の店主でもあります。
皆さん、お会いすればわかると思いますが、
仏様のような穏やかな顔立ちされています。
やさしさが思いやりが所作にあふれています。

 お店を開いて、もう20年になるそうです。
もしかしたら、皆さん、もう既にご存知かもしれません。
NHKラジオ深夜便でも出演されていますし、
婦人雑誌や雑貨誌などには、過去何度か取り上げられています。

 東北は、ほんとうに厳しい冬があります。
貧しさも、歴史的に見ても、
たとえば、江戸時代には、
「こけし」は「子消し」につながるように、
食べ物が足りなくて、幼い赤ん坊を間引きをしたその供養に、
作られたという言い伝えもあります。
また、娘をお嫁にやるのは、
食い扶持を減らすためでもあったときもあったとも
言われています。
 一旦冷害や地震などによって大飢饉が起こると、
万人単位で人がなくなったことも珍しくありません。

 手仕事とは職人芸ですが、
生きていくためには、それをするしかなかったという方もおられます。
でも、年数を重ねていけば、それは立派な作品になりました。
わずかなお金しか得られないけれども、
生きるためにはそれをやるしか仕方なかったという方もおられました。

 田中さんも、実は旅館の女将になって30年を過ぎますが、
元は公務員の両親に育てられ、自身も公務員であったわけですから、
それは、ほんとうに縁でそうなったようです。
ましてや、手仕事のクラフト店経営も、当初は自らの意思では
なかったようです。

 旅館の女将も、クラフト店の経営も、望むべくしてなったわけではなく、
いわば、まったくの素人からスタートしたのでした。

 30年いれば様々なこともあったようです。
それは、歳月の経過と、厳しい環境のあらゆる職人さんを知ることで、
克服できたようです。

 たとえば、今の不幸が厳しいものと思っても、
さらなる大きな不幸が立ちふさがる時、
今の不幸は、不幸だと意識しなくなります。
人生の途中です。がんばれば不幸でなくなる時もくるはずですという
考えも教えていただきました。

 その田中さんと、実はある縁でご一緒させていただき、
先週夜に4時間近く、お話させていただきました。

 お話は、ほんとうに淡々とされるのですが、
内容はとっても重いもので、しかし数多くの苦労や失敗を重ねてきた
悲惨さはそこにはありませんでした。

「雪景色がきれいなのは、雪の下にたくさんの事情を
包み抱えているからだから。」
むしろ、手仕事する職人さんに出会うたびに、
たくましくなっていったのではないだろうかという印象を受けました。

 東北青森に生まれ育ちはしているものの、
東北の職人さんのことはほとんど知らずに、
一から勉強し始めたことでした。

 たとえば、
赤屋敷タマおばあちゃんは、
昔の大福帳をこよりにして織った帯を作ります。
黒の文字跡が、微妙な模様を創出します。
字も書けないタマおばあちゃんの素晴らしい作品です。

 桜皮細工の小柳金太郎さんは、
桜の皮がはがれやすい時期である7月に山に入ります。
そのころは、実は野いちごの季節でもあります。
それは、親熊が、おいしそうに野いちごを食べている小熊の背中を見ながら、
こっそりとその場を立ち去る、熊の親子の子離れの時期でもあります。
小熊は、しばらくして、親熊を探しますが、見つかりません。
小熊は、ひとりで生きていかなければなりません。
岩手の集落では、いちご離れと言っています。
お話を聞いていて、思わず涙腺が緩みました。

 曲げわっぱは、柴田慶信さん。
樹齢200年以上の杉の木を使って作ります。
留め皮は、桜皮を使います。
山人は、この曲げわっぱを自分でつくります。
山ではなにが起こるかわからないので、
お弁当を全部食べずに残しておくようです。
また、遭難した時は、その弁当箱を沢に流すようです。
そうすると、桜皮の留め方で、誰が遭難したのかわかるようです。

 あけび細工の中川原信一さんは、材料のつるを採ったあと、
必ず山に向かって感謝のお辞儀をして帰るようです。

 多くの職人さんは、高齢者です。
高齢者の手仕事は、無心の力があります。
作ること自体が生きることになっている場合もあります。
生きていくときに、自分が必要とされていること、
喜んでもらえること、待っていてもらえること、
役立っていること自体が、生きる支えになっていることが
多いです。

 まだまだたくさんの手仕事があります。
からむし織り、どんぐりオルゴール、鉄瓶、樺細工、
麻もじり織り、ブナコ、馬具屋のバッグ、津軽塗りなど。

 田中さんは、必ず手仕事の職人さんに逢いにいきます。
そして、手仕事の現場を見ます。なかなか逢ってくれない人、
見せてくれない人も多いようです。
でも、そのうち彼女に根負けします。
田中さんは、手仕事をしている職人さんの思いを知り、
それを伝えます。

 機械による大量生産では出しえない手作りのよさ、
また機械では創出できない手作りの質感を
伝えます。
自然の材料を、貧しいゆえ、ほとんど加工できないままに使用すると、
却って、素材のよさが出てきます。
手仕事職人さんの、ものづくりにかける思い、情熱、そして
彼らのものの考え方、いやそれどころか、生き様まで
感じ取って、お客さんとお話して伝えて、納得して、
購入していただくようにしています。

 好評で、東京神宮前の出店したお店も、
次第に手仕事の方たちとの距離感が生まれてきて、
だから、惜しげもなく、東京店は閉めました。

 主婦と生活社から出版されています、
彼女の著書「ゆずりはの詩」は、
涙を誘います。
私、不覚にも、NHKラジオ深夜便の放送とこの本で、
感極まり、涙流してしまいました。

 ものづくりとは何なのか、
ものを売る、買っていただくとはどういうことなのか、
真剣に考えさせられました。

 素晴らしい女性です。
ぜひ、皆さんも一度逢って、彼女田中陽子さんとお話ください。

 今、彼女は、高松にいます。
高松市北浜町(県民ホール=あなぶきホールの東200メートルくらい)に
最近若い人の集まる北浜アリーがありますが、
そのアリーの南100メートルにある
ニューヨーク・ギャラリーで、作品を持ってきています。
ぜひ一度立ち寄って、彼女が仲介する東北の手仕事をご覧ください。

 そして、彼女が手がすいていましたら、ぜひお声をかけて
お話ください。きっと作品が輝いて見えます。

 お店は、12月4日(木)まで。
毎日11時から19時までです。
但し、2日(火)は、ニューヨーク・ギャラリー自体がクローズしますので、
お休みとなっています。

 ぜひ多くの方に見ていただきたい作品です。
よろしくお願いします。

 なお、ゆずりはクラフト店は、下記のURLをご覧ください。

  http://www.yuzuriha.jp/


●ボランティアとNPOの交流集会
 日曜日、午後には、サンポートで、
第19回香川県ボランティア・NPO交流集会が開催され、
元香川県政策部長で
現在北海道大学公共政策大学院教授である木幡教授の
基調講演がありました。

 木幡教授は、かつての私の上司であり、講演が始まる前に、
久しぶりにお話をさせていただきましたが、
当時がほんとうに懐かしかったです。
当時、木幡部長には、自分自身の固い思考をかなり指摘され、
目が覚めたことも何度かでしたし、叱られもしましたし、
少しだけですが、誉められたこともあって、
再開はたいへんうれしかったです。

 分科会では、私自身過分にもコーディネーターもさせていただき、
しかし、実際は教えられることの方が多く、
ほんとうに出席されたボランティアの方の熱心さには
頭が下がりました。

 ここでも、ゆずりはと同様、
ボランティアすることにおいて、そして生きていくことにおいて、
自分が必要とされていること、
喜んでもらえること、待っていてもらえること、
役立っていること自体が、生きる支えになっていることが
よくわかりました。
お金では買えない貴重な体験を皆さん、されていて、
うらやましくさえあると同時に、
ボランティアが、NPOが抱えている
大きな課題もあって、なかなか充実した時間でした。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。


●お知らせ(お得な情報発信)です!
①写真家荒木経惟(のぶよし)氏の香川訪問記が連載されます。
 先日、写真家荒木経惟氏が来県。
香川を取材しました。

 その結果、第一弾が、産経新聞11月29日朝刊生活欄に
「アラーキーがゆく」で、写真とエッセイが掲載されました。
 今後、毎週土曜日朝刊に3ヶ月にわたって紙面をにぎやかに飾りますので、
アラーキー先生独特のワールドをぜひ楽しんでいただけたらと
思いますので、ぜひご覧ください。

 番外で県庁舎東館も見ていただきましたが、
すっかりお気に入りでした。


②目からうろこが落ちる講演会を開催します!
 県職員の皆様に対するお知らせです。
 このたび、09香川まちめぐり てくてくさぬきの
ロゴマーク等のデザインを作成した藤本誠先生を講師にお招きし、
研修会を次のとおり開催することにいたしましたので、
職員の皆様に御案内いたします。

 藤本先生には、これまでの経験をもとに、
「成功者の「世間と逆向き」現象」に着目し、
効果的な情報発信(コミュニケーション)を
テーマに御講演いただきます。

 多くの皆様に御参加いただければと考えています。

 私も先生とお話して、目からうろこが落ちました!
とにかく、すごい方です。
ものの見方、変わります。

 折角の機会です。
ぜひともご参加ください。
有意義なひととき、間違いないです。

 参加希望の方は、観光交流局まで
メールにて御返信をお願いします。
(締切り12月1日)

1.日時  12月2日(火)17時30分~19時30分
2.場所  12階第3会議室
3.講師  藤本誠(ふじもと・まこと)
        東京芸大卒
        グラフィックデザイナー
        香川県デザイン協会理事
        かがわ県産品振興協議会流通アドバイザー
4.内容  ビジュアルコミュニケーションと生活者心理
        問題は送り手側の頭脳変換にあり!
        ~送り手側と受け手側のはざまに立つ~


③私の講演会があります。
 多くの方から依頼があり、ボランティアでたくさんの講演をさせて
いただいていますが、実は今までは特定の方しか聞けない講演でした。

 このたび、香川県国際交流協会の主催で、
アイパル香川の2階アイパルプラザで、誰でも参加可能な講演会を
行うことになりました。
「おしゃべりプラザ」ということで、
栗林公園ボランティアガイドとして、通訳ボランティアとして、
おもしろいお話をさせていただきます。
日本文化の話、生き様の話など、当日はいつものごとく、
お客様ののりによっては話の内容が脱線するかもしれませんが、
90分間、楽しいお話ができればと思っていますので、
ぜひお暇な方はお立ち寄りください。
来られた以上は、決して退屈しないようにします。

 日時 12月13日(土)10時30分~12時
 場所 アイパル香川(香川国際交流会館)(高松市中央公園北西側)
     1階アイパルプラザ
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テーマ : 香川
ジャンル : 地域情報

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