スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(33)先人が築いた水文化!

 
 お盆を過ぎて、暑さも一段落したような気がしますが、
私たち人間以上に植物には、一雨も二雨もほしいところです。
節水は常に心がけなければなりません。

 参考ですが、平成19年の年間日照時間数は、香川は全国で6位です。
ちなみに1位は、山梨県、続いて、高知県、宮崎県、岐阜県、
和歌山県、そして香川県となっています。
ちなみに、最下位は、秋田県で、香川の4分の3の日照時間となっています。
ブービーは富山県です。

 ところで、この年間日照時間は、あくまで、19年の結果であって、
18年は16位、17年と16年は13位と
意外と香川は、低い順位となっています。

●世界に誇れる水文化
 香川(さぬき)は、昔から雨の少ない地域。
だから水に関しては、他の地域以上に苦労した歴史があります。
確かに水に恵まれた地域から比べれば、香川は想像を超える
水をめぐる壮絶な争いもあり、恵まれた地域とはいえません。
しかし、そこで培ってきた少雨は少雨なりに、
如何に水を無駄なくうまく効率的に使うか
さらには、水をめぐる地域住民の自治意識の高揚など、
幾多の争いを通じながらも、少雨とうまく付き合う生活の知恵を
工夫してきました。

 たとえば、まず思いつくのが、ため池
香川県のため池実態調査(平成13年4月現在)によれば、
全国第3位の16,304か所あります。
ちなみに、1位は、兵庫県の43,972か所、
2位は広島県の21,010か所です。
4位は山口県、5位は大阪府となっています。
 しかし、ため池の密度は、香川は面積が全国最狭だけあって
順位がぐ~んとあがって、ダントツ1位であり、
これゆえにため池王国と言われるわけであります。
ちなみにため池密度の2位は、大阪府、3位は兵庫県となっています。

 そのほか、ため池にも上流から下流に向かって、
親池、子池、孫池というレベルがあって、用水路などを活用して、
最後の一滴まで無駄なく使う工夫がされています。
ちなみに日本一のため池である満濃池には、
59か所もの子池、孫池があるようです。

 また、水利慣行などもいい例だと思います。
ため池に貯水するために上流の水利団体との「承水慣行」、
貯水したその水を如何に配分するかという「分水慣行」
そして、分水された水を如何にそれぞれの田んぼにうまく
配分するかという「配水慣行」などがあります。

 特に「配水慣行」には、順番に水を配る「番水制」や、
田を湿らせるくらいにしか水を引かない「走り水」などの
慣行があり、
中でも、「水ブニ慣行」は、香川特有の慣行です。
水ブニとは、各人の水の持分を言います。

 たとえば、よく言われている「線香水」は、
各人の水の持分を台帳に記録しておき、
池にある水の量や田の大きさに合わせ、線香の長さを予め決めておき、
線香が燃えている間は、その田に水が引けるというものです。
だから、風が強い時にあたると、線香が早く燃え、悔しがったようです。
また、線香の代わりに「抹香」が使用されたこともあったようで、
香箱に抹香を敷き詰め、予め各人の持分を印つけておくものですが、
順番を決めるくじでカーブのところにあたると、燃える時間が長くなるので、
親戚や近所の方にご馳走を振舞ったというようなことも言われています。

 また、先人の活躍も見逃せません。
歴史的に水の確保に尽力した偉人は、地域ごとにたくさんいます。
中でも、日本一のため池満濃池といえば、空海や西嶋八兵衛
空海も西島も満濃池の改修工事に功績がありましたが、
特に、直接間接に、信長、秀吉、家康と3人の殿に使えた世渡り上手な
藤堂高虎の家来である西島は、
記録上も立派な改修工事をおよそ90か所も行っています。

 ちなみに、当時の状況を思えば、世渡り上手を批判することはできず、
藤堂高虎は、そういう意味では、処世術に長けた殿様であると思われます。
伊賀上野城主であり、生駒の殿様4代目生駒高俊の外祖父にあたる
藤堂高虎は、城造りの名人であり、
外様大名で、ただ一人家康の臨終の席に立ち会えた大名とも言われています。

 話は少しそれましたが、
西島八兵衛は、私たちが忘れてはいけない郷土の偉人の一人です。
子供たちは学校でしっかりと学習していますので、知っていますが、
いかんせん、大人はほとんど彼の偉業を知りません。
もっと勉強しないと子供に笑われます。
彼は、現在の栗林公園の基礎を作った優れた土木技術者でもあり、
その偉業を示すものが、栗林公園商工奨励館中庭に、
しっかり設置されていますので、ぜひご覧ください。
西島のため池や河川工事の仕事は、現代土木技術を持ってしても
かなわないほどの優れた技術力で対応できている箇所も
数多くあります。恐るべき技術力を持つ天才です。
彼の出身は現在の静岡ですが、香川の恩人です。

 おそらくその西島のひとつの成果でもある、
松平の初代殿様頼重公が来る前の生駒の時代の大井戸が、
最近、三越高松店近くから発掘されたようです。
また、頼重公は、全国に先駆けて、高松で、
日本で最初の地下式の上水施設を造らせた殿様でもあり、
それは、玉川上水よりも9年も早かったという素晴らしい記録が
残っています。

 そのほか、年代順に見ますと、
1643年には、
香川の西地域の三豊の井関池を築造した近江の豪商である平田与一左衛門、
1650年頃には
同じ三豊の奥谷新池を築造した西山治右衛門と九郎右衛門、
1669年頃には、
高松の南の新池を築造した、矢延平六、
1689年には、
小豆島肥土山の蛙子池を築造した、庄屋の太田伊左衛門、
1707年には、
萱原用水を完成させた、久保太郎左衛門
1857年には、
さぬき市弥勒池への導水トンネルを貫通させた富田村の軒原庄蔵、などが
挙げられます。
 いずれも、郷土の発展には欠かせない、郷土の誇りである
偉人です。

 私は、これら先代の偉人が築きあげてきたため池築造技術や
河川改修技術、あるいは水利慣行などは、「水文化」と呼べるものであり、
「郷土が世界に誇れる香川の宝物」であると思っています。

 世界は、少雨傾向にあり、多くの地域で、水不足が深刻化し、
砂漠化も一挙に広がっています。
もともと、淡水は、地球上にある水のわずか3%と言われています。
わずかな淡水の量ですが、1日必要な最低限度の水20リットルも
得ることの出来ない人々がなんと11億人もいます。
さらに、今、水が豊富な地域も、だからといって、
それは決して将来保証されたものではないはずです。
 世界が少雨傾向にあるなか、近い将来香川のこの水文化というものが、
日の目を見、世界のお手本となるべき時がきっと来るはずです。

 香川は確かに水には恵まれていません。しかし、そのおかげで
水を大切にして、無駄なく理由する知恵、自治意識が
他地域より抜きん出ています。
 水不足をマイナスと思わず、水不足を克服してきた、いやそうじゃなくて
相手は大自然だから、克服すると言うよりはもっと謙虚になって
水不足とうまく付き合ってきたその生活の知恵こそが、
今後の地球的規模での水不足に対するプラスの水文化として
活用できる、そういう発想こそ必要ではないかと思います。

 ただ、最近の県民の水使用状況を見てみますと、
決して褒められるものではありません。
蛇口をひねれば、水がでることを当たり前だと感じている人が
多くなっています。
(余談ですが、蛇口は、水の安全性を確かめるために、蛇口の先から
 逆行して蛇を入れて、その安全性を確かめたから、「蛇」口と
 言われるようになったとも聞いています。)

 1日5リットルも使えない人々が世界にたくさんいる中で、
日本人は、平均300リットルも使っています。
21世紀は、水の時代です。
今こそ、水の大切さを再認識して、感謝し、節水に努めることが
求められています。先人の偉業を無駄にしないためにも、
私たち現代人がやらなければいけないことだと思います。

 ピンチはチャンスです。
水不足はけっしてマイナス面だけではありません。
水不足とうまくつきあう生活の知恵、優れた土木技術、井戸掘り技術
優れた上水システム、下水処理技術、海水淡水化装置などこそが、
私たちの誇れる水文化であり、プラスの面であります。
しかし、そのことと同時に、
県民のさらなる水への感謝と節水意識が不可欠です。

 先人の築いた「水文化」、ふるさと香川が世界に誇れる宝ものです。

●私たちが捨てているものが、宝ものに・・・
 高知県の道の駅四万十とおわが元気です!

 もう知っている方が多いかも知れませんが、
高知県四万十川中流にある、道の駅「四万十とおわ」が元気です。

 最近の観光客の参加・体験型観光ニーズをしっかりと捉えて、
思わず体験したくなるようなメニューを豊富に取り揃えています。
詳細は、下記のウエブサイトをご覧いただければと思いますが、
そのいくつかを紹介しますと、
 ・お茶摘みとお茶の入れ方体験コース、
 ・エコ体験マイ箸作り体験コース、
 ・紅茶の茶摘みと紅茶の入れ方体験コース、
 ・川エビ伝統漁法「ころばし」「エビたま」「ツガニ」
  「伝統のうなぎ漁」体験コース、
 ・四万十川フロートトリップ、
 ・四万十川水中体験コース
 ・四万十川屋形船とカヌー体験コース など 盛りだくさんです。

 道の駅とおわのウェブサイト
  http://www.shimanto-towa.com/

 なかでも、大人気なのが、
新聞紙で作る新聞バック作りです。
地元の主婦である伊藤正子さんが、発案した新聞バック作
数キロの荷物まで耐えられるようです。
今や、NYやロスの美術館、ロンドンのファッションメーカーにも
年間併せて約5千袋も輸出されています。

 新聞紙は資源ごみとしてリサイクルに回すだけだった私たちにとって、
この新聞紙バックは、まったくの予想外。
面白くて、意外性があってほんとうにいいですね。

 そして、もう一つ、
これは、あのさぬきプロジェクトの伊藤さんと安武さんから
最近、教えてもらったのですが、
従来は捨てるしかなかった間伐材の端材を、
10センチ四方の、厚さ3ミリの角材にして、
1パック1枚で包装して売り出しています。

 お風呂に入れて、ひのきの香りを楽しむもので、
包装の外からもいいにおいがしています。
我が家のお風呂にも使わせていただきましたが、
これが実にいいにおい。
これなら直ぐ欲しくなります。

 なんと、1枚200円で50万枚売って、
1億を売り上げたというヒット商品になっています。

 捨てていたものが宝に・・・
ちょっとの発想転換で、面白いほど大人気に・・・
こういうものはもしかしたら、私たちの身の回りに
たくさん転がっていて、私たちが気づいていないだけかもしれません。
もっと大きく目を開いて、周りのものを見ないといけませんね。

 なお、先ほど紹介させていただいたさぬきプロジェクトの
お二人は、現在、首都圏に住む四国出身の若者を中心にまとまって、
ホーム・アイランド・プロジェクトを実施しており、
次回は、「農」と言える四国を企画しています。
8月23日には、東京農業大学で、ワークショップを行い、
9月から10月にかけては、四国の農地訪問ツアーを企画し、
11月8日には、四国大収穫祭を企画しています。

 ワークショップは、四国の若手農家の方たちが上京し、
東京食プロと在京四国出身の若者が加わり、
それぞれの立場からアイデアを出し合い、
新商品とマーケティリング戦略を一緒に考えるワークショップです。
これからの農業、特に若者が自由な発想で取り組む農業に
新境地が開けそうです。

 いい商品開発ができて、販路も開けるといいのですが、
がんばってほしいです。

 ホーム・アイランド・プロジェクトについては、
下記のURLをご覧ください。

 http://hip.seesaa.net/category/5096352-1.html
 
 お二人とも言っていましたが、
若者には意外と農業に関心がなく、これは大きな課題であると
指摘していました。同感です。

 韓国に2年2ヶ月の徴兵制があるのなら、
日本だって、負けずに2年2ヶ月の徴兵制に代わる
徴農制、徴福制があってもいいのではないかというのが
私の15年前からの持論です。
当時は一笑されてしまいましたが・・・。

 30歳までに、日本国民は、2年2ヶ月間、
農業(福祉)の現場で従事することを義務化してはどうかという
提案です。
 私を含めて現場を全く知らずにいる人が如何に大勢いるか、
これが大きな課題であり、しかしここをうまく対応することよって、
明るい未来が開けると思います。

 話は脱線しましたが、
在京の四国出身の若者の取り組みには、応援したいです。

●クイズです!
 ちなみに、下記の野菜の旬はわかりますか?
お店には、年中置かれています。
いったいいつが旬なの言えますか?
正解は、最後の方です。
(ケーブルテレビでオンエアされていたものですが、
 私は、割と成績よかったです!)

 ニンジン、キュウリ、ネギ、オクラ、ハクサイ、ホウレンソウ、
 ナス、キャベツ、ピーマン、ブロッコリーの10種です。

 春、夏、秋、冬の何れかに分けてください。

●第4回四国霊場88サイクル駅伝、無事ゴールに・・・
 今月8月8日午前8時にスタートしました、
第4回四国霊場88サイクル駅伝の最終サイクリストが、
無事、16日土曜日に善通寺にゴールしました。
 自転車リレーの駅伝方式で、9日間で
約1,400kmの道のりを走りきりました。
 サイクリストは、総勢211名。

 裏方の善通寺市役所職員の皆様、たいへんお疲れ様でした。

 それにしても、県庁から参加の「鉄人チーム」の皆さん、
過酷な酷暑のなかでの駅伝、
完走、心から祝福しますとともに、
敬意を表したいと思います。お疲れ様でした。
観光交流局チームもがんばりました。

●野菜クイズの答えです!
 夏:オクラ、キュウリ、ナス、ピーマン
 冬:ホウレンソウ、ブロッコリー、ニンジン、ネギ、
   キャベツ、ハクサイ

 冬は、葉もの、根菜類が多いですね。
春と秋は、今回はありませんでした。
秋ナスは嫁に食わすな、といいますが、旬は夏だったのですね。

スポンサーサイト

テーマ : 香川
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索

与一ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

記事アーカイブ
讃岐電光掲示板
カテゴリ-・リンク
にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村 トラコミュ 高松松平藩へ
高松松平藩
にほんブログ村 トラコミュ 日本庭園へ
日本庭園
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村 トラコミュ 日本の文化へ
日本の文化
四国の人気ブログ

FC2Blog Ranking

関連 リンク集
NHK 時計
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
国盗りカウンター
FC2カウンター
頑張れ ! 琴平電気鉄道 !!
映画DVDファッション雑誌無料ブログパーツ
記事へのコメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

トラックバック
プロフィール

与一の矢

Author:与一の矢
讃岐の扉!ふるさとに潤いを !!

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。