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(111)等伯、そして宇多津のおひなさま

 二十四節気では、
3月6日に、「啓蟄」を迎えました。

 七十二候では、
啓蟄の初候の土脉潤起(雨が降って土が湿り気を含む)の候から、
次候の霞始靆(霞がたなびき始める)の候です。

 最近は雨の日が少し多いようです。
カラッとした青空、星空が懐かしいですね。
奈良に春を呼ぶ東大寺二月堂の修二会(しゅにえ、お水取り)が、
今月1日から本行入りをして、連日午後7時には、
長さ6mのおたいまつを担いだ付き人の童子が、舞台欄干に現れ、
たいまつを持って連行衆を先導し、夜空を焦がしていますが、
この夜の勤行を告げる行事が、連日14日まで毎晩続いています。

 お水取りは、連行衆と呼ばれる11人の僧が、たいまつに導かれて
お堂の中に入り、五体投地などの荒行を行います。
本尊の十一面観音に罪を懺悔して1年の平和や人々の幸せを祈る会であり、
752年に始まったこの法会は、今年でなんと途切れることなく
連続1259回目。すごいの一言です。
一度、二月堂の舞台の下で火の粉を浴びたことがありますが、
異様な雰囲気に包ま感じたことを今でも覚えています。

●第7回うたづの町家とおひなさん
 さぬき浜街道沿いの元塩田を埋め立てての新都市区域とは対照的に
町の南側は、旧丸亀街道沿いに古街(こまち)と呼ばれる
東西約2キロ、南北約1キロの宇多津の古い町並みが広がっています。
現存の建物は、明治から大正時代に建てられた中2階が多く、
虫籠(むしこ)窓や連子(れんじ)窓も供えている建物が目立ち、
散策していてもなかなか情緒があります。

 私が子供の頃にあちこちに存在した近所の駄菓子屋も、
今はほとんど見かけませんが、この古街で1軒見つけて、
ほんとうに懐かしかったです。
だから、おひな祭り以外でも散策してみたくなるような静かな街並みです。

 6日土曜日に小雨の中でしたが、久しぶりに出かけてみました。
通常は県立ミュージアムで大切に保管され門外不出ですが、
今回に限って展示されている松平家のおひなさんと、
人の出会いとイベント活用スペース「うたんぐら」の見学が
とても楽しみでした。

 土曜日の午後はあいにくの雨で、
人出は例年に比べて少なかったようですが、
それでも、古街の旧道や雛飾りの人家は大勢の人でにぎわっていました。
 古街の民家102軒が協力し、江戸から平成にかけての
さまざまなおひな様を展示してましたが、
今年も、老人会、各種町内サークル会、社会福祉協議会、子ども会など、
たくさんの地域の方がボランティアで、このイベントを陰で支えており、
ほんとうに地域でがんばっている姿が気持ちよく感じられました。

 ところで、古街も、外観は古い家屋も多いけど、
一見するだけでは、それなりの街並みになっていますが、
実態はやはり空き家が多いとの説明も受けました。

 7日の四国新聞にもカラー写真付で紹介されていましたが、
町保健センターに飾られていた松平家のおひなさまは、
7段飾りを場所の都合で5段にして、
派手さもなく初めて見た感じでは、
家柄の割には地味なおひなさまの印象でした。
しかし、よく見ると、細かな細工が見事で、さらにそばにいた
ご婦人の解説をお伺いすることによって、
次第に素晴らしいものであることが
理解でき、しばし見とれていました。
 今回は、このような松平家のおひなさまを展示することによって、
宇多津が、江戸時代、高松藩の貴重な米倉集積地だったことが
彷彿されればとの谷川町長さんの意図で、
この試みは、私の周りの人たちも、
古絵図に見入って、よく資料を読んでいましたので、
効果があったのではと思います。

 宇多津古街とおひなさまの詳細は、下記のURLです。
  http://www.h4.dion.ne.jp/~toso504/Sikokufuubutusen/Sikoku-Maturi-    kagawa7.htm

 また、「うたんぐら」は、
古民家(オーナーの実家)の再活用で、
リニューアルしたイベント用の貸スペースと
裏側の善根宿(お遍路さんの宿泊施設)の提供で、
現在1組の夫婦が住み込んでボランティアとして活動されていますが、
素敵なオーナーの粋な計らいで実現できたこのプロジェクト、
古街活性化のひとつの起爆剤として、
これからの活用が期待されています。

 うたんぐらの詳細は、
  http://vtangra.com/guide.html

 それにしても、この「うたんぐら」は何かというと、
1617年のスペインが作成した日本地図の中の四国の讃岐の港として、
唯一「VTANGRA」(宇多津)が記載されていて、
そこからとっています。

  http://vtangra.com/concept.html

  http://vtangra.com/guide.html

 大勢の宇多津の方たちの笑顔と親切で、
たくさんの元気をもらってきました。
帰りがけに買った、チラシ寿司、たこ焼きなど
とってもおいしかったです。 

●大人気!長谷川等伯
 現在、東京上野の国立博物館平成館で、
等伯没後400年を記念して、「長谷川等伯展」が開催されています。

 長谷川等伯と言えば、狩野永徳、海北友松とともに
安土桃山時代を代表する絵師です。
自身を雪舟の5代目となのる等伯ですが、
彼の作品は多くの人を魅了し続けてきました。

 日本水墨画の最高峰といわれ、同博物館収蔵の「松林図屏風」、
智積院収蔵で金碧(きんぺき)障壁画の至宝「楓図壁貼付」など
国宝3点を含む73件が展示されています。
書店の美術誌も等伯特集がめっきり増え、
芸術新潮、別冊太陽など、今月は書籍代が嵩みます。(笑い)

 能登七尾の武家の子供として生まれた長谷川等伯は、
幼い頃に染色業を営む長谷川家に養子に迎えられ、
そこで、天賦の才能もありましたが、染色業を営む養父に
絵の手習いを受けています。
 当時七尾は小京都として栄え、顔料もいいものが
手に入りやすかったこともあって、絵仏師として生活をしていました。
全国的にはまだ無名の絵仏師でしたが、
自身も信者であり、20歳代に描いた「日蓮聖人像」は有名です。
その後、養父母の死をきっかけに、
郷里の本延寺の本山である本法寺の庇護を頼って上洛。
しかし、もうすでに33歳の頃でした。
当時は、狩野派、土佐派の時代なので、
無名の絵法師の才能はなかなか認められない状況でした。

 その後の狩野永徳らとの熾烈なライバル争いをしたことや、
等伯が、秀吉にお抱え絵師として採用してもらうための
涙ぐましい話はあまり世間には伝わってないようです。
絵のうまさだけでは世に出られないのは世の常。
本法寺の庇護は受けていたものの、厳しい生活に変わりはなかったようです。

 50歳を過ぎて描いた、大徳寺山門天井画が彼の出世作になりましたが、
同じ頃に描かれた「旧三玄院襖絵」は、かねてから描かせてもらえないかと
懇願していたにもかかわらず、住職から方丈に襖絵は不要と断られ、
住職の不在中に無断で描いた作品で、あまりの素晴らしい出来栄えに
住職も認めざるを得なかったというエピソードも伝わっています。
利休や秀吉に作品を評価されてもらって、
天下の絵師と認められるのは、等伯54歳の頃でした。

 今回展示されています作品のうち、
音階智積院収蔵で金碧(きんぺき)障壁画の至宝「楓図壁貼付」は、
実は、諸説はあるようですが、一応秀吉と側室淀殿の間に生まれたと
言われ幼くして亡くなった秀吉の長男鶴松の弔いで描かれました。
この作品は、およそ2年間の月日をかけて完成されたものですが、
完成前には等伯自身の子供も亡くなったこともあって、
楓の美しさが却って切なく見えるのは私だけではないと思います。

 世に出て、たいへん世話になった本法寺には、
今回も展示されている大作「仏涅槃図」(高さ10m×幅6m)を
寄贈しています。
この作品は、秀吉死後の翌年に描かれたものであり、
宮中でお披露目をするという広報戦略を仕掛け、
自分は雪舟の5代目、雪舟の後継者だと宣言するプロパガンダが
まんまと成功しました。

 晩年の作品、「柳橋水車図屏風」は、ヒット作となり、
同種の構図が数点描かれています。
狩野派によって描かれた「豊国祭礼図」には、
「柳橋水車図屏風」で使われた橋やその下で流れる川の水の流れも
盗用したかのように描かれて、狩野派もここにきて、等伯を認めざるをえない
状況下に陥っています。

 そこで、彼自身や彼の息子はともに病死ですが、
狩野一族による暗殺説も結構、説得力があります。

 そしてなんと言っても圧巻は、
日本水墨画の最高峰といわれている東京国立博物館収蔵の
「松林図屏風」ですね。この絵の素晴らしさに、
思わず呼吸を忘れてしまうほどです。

 このほか、等伯は、ほかに動物の絵も描いていますが、
猿が笑っているような表情であるなど中国との違いがあり、
現代でも古さをまったく感じず、
実験性を常に感じます。
繊細さと激しさという相反するものが同居する等伯の絵は、
見るものをきっと魅了することと思います。
ぜひとも機会を生み出して、お出かけください。

 香川と等伯の関係を探してみましたが、なかなかありませんでした。
ただ、彼の作品「松林図屏風」に多大なる影響を受けた
杉本博司氏が、彼の作品「松林図」を
直島のベネッセアートサイト直島(ホテル%美術館)で展示しています。
杉本氏の作品は、「護王神社」や水平線の写真である
「SEASCAPES」が、直島にありますが、
この「松林図」もぜひご覧ください。

 前売り券は、早々と異例のスピードで完売、
2500円の図録も飛ぶように売れています。
当日券1500円で図録も買えば、なんと4000円。
でも、おそらく4000円だからこそ、異常な人気に更に
火をつけているのですね。
あれが、500円では、これほどのお客さんは行かないかもしれません。
1500円つけるだけの価値があるということで、
大勢のお客様が連鎖的に押し寄せているのです。
世の中、このように価格がそのものの価値を示すひとつの
バロメーターにあることも多いようです。

 さぬきうどん、週末休日にもなると、
大勢の観光客が押し寄せ、長い行列が続くお店もありますが、
安いし、おいしくて満足してもらうのもいいのですが、
どっちみち満足してもらえるのなら、
高くても、おいしくて満足して喜んでもらえる方がいいですね。
ただ、この高くても満足してもらえることについては、
かなり厳しいハードルがあって、
でもこれこそ、商売人の才を試すチャンスだと思います。
さらに努力はいるし、お客様に対する配慮もかなり高度なものが
要求されますが、でも現実にそういういどんやさんもありますので、
不可能ではありませんし、経営者、従業員ともに
真剣に取り組み、結構モチベーションが高くなります。
いろんなことを仕掛けていかなければいけませんし、
でもその方がおもしろいと思います。

 先月も、民間企業の研修会でお話させてもらったのですが、
新たな企画を練るときに、どうしてもできるものを基準に考える
傾向がありますが、それだと他の会社の追随を許してしまいます。
できないもの、それは無理だろうと思われるものを考えて、
それをどうしたら可能にできるのか、できないとしたら
何が原因なのかをみんなで考えるべきであると、
そうすれば、真正面からはできないものでも、少し工夫することによって、
あるいは違った観点から考察して、
さらには、まったく逆発想してチャレンジすれば、
結構できないと思っていたものでも、
形を変えた形にせよ、できるものだってあるのです。
それがオンリーワンにもなるのです。
蛇足でした。

 この長谷川等伯展、関西では、4月10日から、
短いですが、5月9日までの27日間、
東山にある京都国立博物館で開催されますので、
ぜひお出かけください。

 また、参考ですが、
私の大好きな金子みすゞの展覧会
「没後80年 金子みすゞ展 みんなちがってみんないい。」が、
3月24日から、4月5日まで、
大阪大丸心斎橋店北館14階イベントホールで
開催されます。
新たに発見された少女時代の写真や遺稿の手紙なども
展示予定です。

●情報発信
青鬼くんの観光情報-イベント情報など、
観光香川のとっておき情報

①栗林公園 桜の開花日予想クイズ

 待ち遠しい春まであともう少し。桜の名所でもある栗林公園、
今年も園内の約330本の桜が見事に咲き誇ってくれることを期待して、
園内にある桜前線標本木(ソメイヨシノ)の開花日を
予想してみませんか?
 見事的中した方の中から抽選で5名様に「栗林公園セット」プレゼント!

1.実施要領
【予想対象木】栗林公園内 桜前線標本木(ソメイヨシノ)
(場所:商工奨励館南側)
【予想内容】 予想対象木について、高松気象台による開花宣言となる日を
       予想してください。
       ※開花の目安:高松気象台により、園内の標本木に
        5~6輪咲いた状態が確認され、開花宣言された日を
        開花日とします。
【当選者の確定】応募者のうち、開花日の予想が見事的中した方が
        多数の場合は、厳正な抽選により5名様を
        当選者といたします。
        
   ※当選のお知らせは、プレゼントの発送を持って
    代えさせていただきます。

【プレゼント】 「栗林公園セット」
        (栗林公園の梅100%の梅酒、栗林公園ポストカードセット、
         栗林の栗(和菓子))

2.応募要領
 【応募期間】平成22年3月1日(月)~10日(水)18時まで
 【応募方法】以下の方法による。
    A 栗林公園内設置の応募用紙に必要事項を記入の上、
       応募ボックスに投函
      (応募用紙及び応募ボックス設置箇所:
       栗林公園 東門及び北門券売所前)
    B 香川県観光振興課宛メール(必要事項をもれなく入力のこと)。
     (観光振興課メールアドレス:kanko@pref.kagawa.lg.jp)
    C 香川県観光振興課宛はがき郵送(必要事項をもれなく記入のこと)。
     (送付先:香川県商工労働部観光交流局観光振興課
         総務・施設グループ「栗林公園 桜開花日予想クイズ係」
          〒760-8570香川県高松市番町4-1-10
           ※当日消印有効。
【応募に必要な事項】
  A 予想開花日
    (記載できる日はひとつで、2以上の日を書いたものは無効。)
  B 氏名
  C 住所(郵便番号及び住所)
  D 電話番号
    
 【注意事項】 応募は一人1回限りとさせていただきます。
 【問合せ先】香川県観光振興課 087-832-3361

┌『青鬼くんの観光情報』に関するお問い合わせ―――――――――――┐
  観光振興課 kanko@pref.kagawa.lg.jp 電話:087-832-3360

②さぬき弁で「さようなら」って???
 ■NHK教育『ひょうたんからことば』
 ■日時 3月10日(水)9:00~9:15
 ■内容 日本全国の「さようなら」の表現特集
     美女二人が別れ際に「......」
     ⇒http://www.nhk.or.jp/kotoba/ja/frame.html
 

③「ふしぎな世界二人展」(再掲)
 上島令嵩・MUZON高橋

 香川の風光明媚な庵治にある「歯ART美術館」では、
3月23日まで、「ふしぎな世界二人展」(上島令嵩・MUZON高橋)を
開催しています。
何かユーモラスな上島氏の漫画キャラと、
UFOに遭遇した高橋稔氏のアートは、興味深い取り合わせで、
本当に不可思議な世界が広がっています。
お二人とも国際大会では数多くの作品が表彰されているなど、
海外での評価は高いです。
ぜひともこの機会に、覗いてはみませんか?

 詳しくは下記のURLまで・・・
 http://ha-art.com/event/index.html
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テーマ : 香川
ジャンル : 地域情報

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