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(104)日本人の忘れ物

 二十四節気では、
1月20日に大寒を迎えます。
寒さもいよいよピークです。
時折、手袋がないと、指先が痛いほどの夜気の冷たさを感じます。
皆さん、風邪ひかないようにご自愛ください。

 前回、韓国の素晴らしい床暖房システムであるオンドルの話を書き、
オンドルの遺構が見つかり、その起源は、3世紀から4世紀らしいと
書きましたが、これは私の完全な記憶違いで、
正確には、紀元前4世紀から3世紀にかけての遺構から、
オンドルシステムがあったということが判明したので、
申し訳ありません、ここで訂正させていただきます。

 七十二候では、
小寒の次候の水泉動(地中で凍った泉が動き始める)から、
末候の雉始句隹(雄の雉が鳴き始める)の候です。

●世界中で、絶対滅びてほしくない民族は、どこ?
 第二次世界大戦で日本が敗戦濃厚と思われた1943年、
詩人で外交官のフランス人、ポール・クローデルは、
「日本人は貧しいが高貴である。世界でどうしても滅びてほしくない
 民族があるとしたら、それは日本人である。」と話しています。

 ご存知でしたか?

 これは、私たち日本人には、誇りにすべきほんとに素晴らしい言葉で、
今さらながらに、日本民族の素晴らしさ、日本民族の繊細さを痛感しています。
それは、「日本人の忘れもの」(石井英夫著)に書かれています。

 ポール・クローデルは、フランス人。
彼は、1921年(大正10年)から、1927年(昭和2年)までの5年余、
駐日フランス大使をしていました。
 彼はとても日本文化に造詣が深く、
当時、日本とフランスという国家間の揉め事もなかった時代も幸いして、
姉カミーユのジャポニスムの影響も大いにあって、
在日中、歌舞伎、文楽、能などを積極的に観劇。
また地方の城郭や神社仏閣を熱心に見てまわり、文化人とも親しくして、
日本文化の本も何冊か出版し、当時の親日派の代表格でありました。
 彼の大きな功績は、渋沢栄一と協同して、日仏会館を発足させたことでした。
このような人がいて、日本人が最大限の評価を得ていた時代が
あることを、私たちは忘れてはならないと思います。
というか覚えておかなければいけないことです。
しかし、私もこの事実は、私のメールを読んでいただけている方から
教えていただき、知りましたので、
あまり偉そうに言えないのですが、しっかりと伝えていかなければ
いけないことだと思っています。

 ちなみに、
このポール・クローデルに、ジャポニスムなどの大いなる影響を与えた
姉カミーユ・クローデルこそ、実は、
19世紀を代表する近代彫刻の父と言われている
オーギュスト・ロダンの、優秀で美貌の弟子でした。

 ロダンは異常なほどの近視で、結局学校の入学試験には
ことごとく落ちて、独学で彫刻を学びました。
そのようなロダンをいつも支援してくれた姉マリアが、
ある日突然、彼の友人とのに恋に破れて自殺し、
それが原因でロダンは10年以上引きこもり生活を送ります。
その後、彼は、正妻となるローズに出逢って
また彫刻作品の制作に取りかかるのですが、
出来上がった作品があまりにリアルすぎて、
本当の人間の型を作って作品を制作したのだろうなどと疑われ、
失意の底に沈むのでした。
そこに登場してきたのが、実は、カミーユだったのです。
彼女は、ロダンの才能に憧れ、女性をアーティストとして認める
土壌がない19世紀の社会で、ロダンを通じて自己の才能を
発揮するわけですが、気がつくと、ロダンの愛人となっていました。
ところが、ロダンの正妻と言われたローズも実は内縁関係だったのです。
しかし、結局は、ロダンがあまりに優柔不断で、
最後はローズの元に帰ったことから、カミーユは精神に異常をきたし、
最後は、精神病院で一人亡くなりました。
 この背景に、19世紀の社会は、女性の芸術家を認めなかったという悲劇が
あったことは忘れてはいけないことだと思います。

 カミ-ユの残された写真を見るたびに、
私は、彼女のその美貌にいつもはっとして驚かされます。
でもその美女のカミーユが、ロダンの才能は評価しても
なぜそれほどハンサムでないどころか醜男といってもかまわないような、
また24歳も離れたおっさんでありながら、
そして優柔不断な性格のロダンに、精神を病むほどほれ込んだのは
私にはこのあたりよく知りません。

 まっこと男と女は、いつの時代にも不可思議なものだということは
言えますね。

 それにしても、ポール・クローデルは、日本文化をよく勉強しています。
「侘び」、「寂び」、「幽玄」から始まり、
「序破急」、「守破離」、「真行草」、「引き算の文化」など、
まさに混迷の世界が希求すべきものが、
その真髄として脈々と根底に流れているのが、日本文化なのです。
勉強していかなければいけないことがあまりにもたくさんあります。
世界の人があこがれる日本文化、
しかし、その文化の担い手である日本人が、実は
大切なものを、経済成長の中で豊かな物質文化を目指してきているうちに
どこかに忘れてしまってきていることは、
多くの人が最近、異口同音に訴えかけています。

 日本人の大きな忘れもの、早くとり戻す必要があります。
今ならまだまだ十分間に合うと思います。
そう思いませんか?


●中川幸夫、そして中川幸夫プレ美術館をご存知ですか?
 1918年生まれの中川幸夫氏は、今年92歳。
香川出身のふるさとが誇れる前衛いけばな作家です。

 三越高松店でも、この週末、生け花展が開催され、
池坊流、嵯峨御流、草月流、一生流と4流派が集合していましたので、
私も会場を覗いてきましたが、
スイセン、椿のほか、ロウバイなど、ほんと斬新な内容の作品、
驚かされる作品も多かったです。
少しずつ、華道界も変わってきています、

 最近、丸亀に中川幸夫プレ美術館が建設されたということで、
先日、休みを利用して伺ってきました。
 飯野山を東に正面に見る住宅地の中にあるこの美術館は、
うっかりすると見過ごしてしまうほど、
道路から一筋引っ込んだところにあり、わかりにくいですが、
ちっちゃなこじんまりとした美術館です。

 http://kenchiku.co.jp/event/detail.php?id=1574

 中川幸夫氏は、子供の頃に、事故による怪我がもとで、
脊椎カリエスにかかったというハンディもあってか、
大阪に奉公に出かけた印刷屋も、やめて帰郷。
その後、祖父と叔母が行っていた池坊の生け花を手伝っていましたが、
1949年、31歳の時に、中川氏の作品を庭園家の重森三玲氏が認め、
それを雑誌に掲載することによって、
世に出ました。

 その後、白菜を生けた作品「ブルース」で、家元と衝突して、
それまでにも生け花界の決まりごとにも耐えられないこと多々あって、
結局は、花の命を見極めたいとの思いが強く、
花との格闘を生涯の仕事とする道を選び、
池坊を脱退し、前衛いけばな作家として独立しました。

 しかし、前衛いけばな作家として独立するということは、
流派に属せず、それは同時に発表の場を失うことであり、
それ以降、中川氏は極貧の生活が続いたようです。

 自作ガラスの中に枯れていくカーネーションの花々を詰めて
密封した作品の「花坊主」は有名です。
そのままにしておくと、1、2週間くらいで
萎れて、枯れて、腐ってしまいますが、
この腐っていく過程こそ、花が生きていることの証左であり、
枯れる間際も、美しく咲いている時以上に、
実は美しいのだと、彼は主張しています。
 また、めしべやおしべを生けた「チューリップ」など
その後続々と個性的な作品を発表し、注目を集めましたが、
特に、作品集「華」は、世界で最も美しい本の国際コンクールで
入賞したほどです。

 富山県砺波市で開催された、
空から100万枚のチュ―リップの花びらを撒く「天空散華」は、
舞踏家大野一雄氏のパフォーマンスもあって
大人気のイベントとなりました。
 大勢の人が河川敷で見守る中、ヘリコプターから撒かれる花びらが、
空中に舞う様相は、花の乱舞と言おうか、
あまりの花びらの多さに、
多くの人が目を釘付けにされていました。

 最近では、山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」の題字を
書いていますが、中川氏は、ふるさとが誇れる素晴らしい人ですので、
ぜひプレですが、美術館にお出かけください。
作家早坂暁は、純粋に日本文化の表現に拘っている
中川幸夫氏のことをニッポニア・ニッポンとも称しているほどです。

 中川幸夫プレ美術館、平日はクローズしていますので、
出かける前にオープンを必ずご確認ください。
予約をしていけば、安心して見れます。
丸亀のバイパスの南側です。
その北側近くには、一鶴の骨付き鳥の石造りの大きなお店があります。

●今年2010年の恵方は?
 今年の恵方は、西南西の方向です。
恵方とは、十干により、その年の幸運を招く方角のことです。
東京のある新聞では、大手旅行エージェンシーが、
関東地方から見て、小豆島の方向が恵方ということで、
小豆島に出かけようキャンペーンを行っていると連絡がありました。
同じフロアの別の課の人が、掲載新聞まで届けていただきました。
ありがたいことです。感謝です。
今年の恵方は、西南西の方向です。
覚えていただくと、またいいことがあるかもしれませんね。
首都圏の皆さん、今年は香川に来てみませんか?
きっといいことありますよ・・・。

●金子みすずのモザイク画がギネスに認定
 「みんな違って、みんないい」(私と小鳥と鈴と)という詩で、
私たちを魅了している山口県長門市仙崎出身の
詩人金子みずずさんの顔を
12万枚のみんなの笑顔の写真をくっつけて作成した
縦約32m、横約43mのモザイク画が完成しました。
そしてこの作品が、世界最大のモザイク画として、
最近ギネスに認定されました。

 これまでのギネスの記録は、11万3千枚。
この長門のまちのこの異常な盛り上がりに、
うらやましきこと限りないです。
ほんとうに素敵な詩人です。
日本人の宝ものです。彼女の詩は・・・。
彼女は亡くなっても、彼女の精神はじっかりと生きています。

●情報発信
①たのしい恐竜一億年
 高松市牟礼町の石の民俗資料館では、
1月23日(土)の14時から16時まで、
「たのしい恐竜一億年」展を開催しています。
 当日は、サイエンスコミュニケーターの田中真士先生の
講演「楽しい恐竜の話と古生物アート」があります。
無料ですが、ぜひともおでかけください。
子供たちにはワンダーランドですし、大人も十分楽しめます。
1億5千年以上も続いた恐竜ワールド、
人類が出現してたかだかまだ500万年。
まるで、気が遠くなるようなこの違い。
恐竜には完全に負けています。(笑い)
 
②流政之 陶と書
 高松天満屋では、1月25日(月)まで、
5階フロアで、「流政之 陶と書」展を行っています。
流さんは、バレンタインが誕生日ですが、
なんと今年で87歳を迎えます。
老いてますます元気な流さんですが、
2008年から対岸の備前に出向き、備前焼を勉強されていて、
今回「流わん」を出品展示しています。
なかな味わいのあるフォルムや色合いですので、
ぜひ一度ご覧になってください。

 ちょうど私が訪問しました16日土曜日の午後にも
ご本人が会場に来られて、少しだけですがお話させていただきました。
釉薬を使わない備前焼は、実は窯から出るまで、
作家自身もどのような作品になって出てくるのか分からないのです。
だからこそ楽しいとも言っています。

 日本人は木の文化であることに反発して、始めたのが石の彫刻。
しかし、流氏の作品のサキモリシリーズは、
石でありながら、木の風合いです。
さらに秋には、確か御神木を使用したサキモリが完成すると
流氏は言っています。

 ゼロ戦パイロットとして3年間乗務。
裏千家の前千宗室とともに、明日の日本を支える若者として
生きて素晴らしい日本をつくるようにと
特攻隊志願を拒否された2人は、戦後それぞれ別の道を歩みますが、
しかし特攻隊を拒否されたことがトラウマとなって、
その後お互いに逢わなかったようです。
それがつい数年前に函館の大沼で再会しましたが、
その話をJR北海道の会長様から聞いて、
感動してしまったことを今では懐かしく思い出します。

 1967年、アメリカのタイム誌に、
日本を代表する5人の文化人として、
三島由紀夫、黒澤明、川端康成、丹下健三とともに紹介された流政之氏。
彼以外は皆さん亡くなり、今彼ひとりだけ生きていて、
私と話してくれる流氏のまなざしは、
とてもやさしく感じられました。
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テーマ : 香川
ジャンル : 地域情報

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節分祭

>  2月3日(水)節分祭(本年のゲストは演歌歌手の新沼謙治さんです!)
>
> 毎年2月立春前日に斎行します。 冬と春との季節の分かれ目に行われるこの節分祭には、除疫・招福が祈願されます。豆やお餅をまき、五メートルの鬼の面を焼く鬼やらい神事をして諸々の災厄を祓い福を招きます。人形(ひとがた)と呼ばれる紙に自身の罪や穢(けがれ)を移し、それを鬼の面に貼り、焚き上げることによってお祓いをする行事です。 
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